Plastic Tree アルバムレビュー#3 「Parade」

はじめに

 

皆様、ごきげんよう。今回はPlastic Treeの3rdアルバム、「Parade」をレビューしようと思います。このアルバムは、私がPlastic Treeのアルバムの中で1番好きなアルバムとして挙げているものでして、とにかく完成度が高い1枚となっております。それでは、一曲ずつピックアップしていきます。

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1.スライド.

爽やかなロックナンバー。Bメロの「爪を噛んで数を数えて 窓を開けて僕は終わりを待ってる」というフレーズがまず良くって、そこからの「すら〜いどして〜く〜」って一度聴いた暁にはすぐに歌いたくなるようなサビ。最高。疾走感ある爽やかでポップでロックなメロディといえば、前作の「Puppet Show」だと「本当の嘘」なんかがそれに値すると思うのですが、それに比べるとよりポップさが洗練されて耳に残りやすくなったような気がします。あくまでも個人的には。

 

2.少女狂想

ちと狂った歌詞。歌ってることの意味がとんちんかん。でもそういう曲があるのも彼らの良さです。「十字路」もその枠かなと。

 

3.空白の日

Aメロ静か、サビで激しく感情を出してくるタイプの曲。前作「Puppet Show」でいうところの「「ぬけがら」」とか「3月5日。」の枠。

「声は届かないまま 悲しい唄へと変わるよ 胸に刺さったトゲなら 抜いたはずなのにまだ痛いんだ」という歌詞が沁みる…。

 

4.睡眠薬

本アルバムで1番好きな曲。

サビのメロディがどこか切ない雰囲気で泣ける。「目覚めない夢に僕はやがて落ちてくから」ってフレーズも沁みる。

ラストのサビでナカヤマアキラがかき鳴らすギターサウンドが個人的にはサイコーだと思ってるので、ちょっと注目して聴いてほしいです!

 

5.Sink

 

はい、こちらも最高です。サビの「何も知らない僕はいつか眠り続けるから」が前の曲の睡眠薬と連動してる感じがしますね。ラスサビの「笑顔も泣き顔も 多分僕らは忘れるから どこまでも君のそばへ沈んで」は号泣フレーズ。

この曲は今まで何度か上げてきた曲にあったような「静」と「動」を激しくうまく使い分ける曲をさらにポップにメロディアスに仕上げたような感じですね。サビでギターがグワッ!となる感じとこのポップなメロディ、どこか切ない歌詞がめちゃマッチしてます。

 

総評

このParadeなんですが、最初に言ったようにとても完成度が高く、上にあげてない曲でも良い曲たくさんあります。また、前作の「Puppet Show」は、「V系・ゴシック」というリキュールを「オルタナ」で割って「ポップ要素」を絞って垂らしてできた作品だと思ってるのですが、今作は、その中で「ポップ要素」を洗練したような作品でそれについてくるように、アルバムとしての完成度も洗練されたように思えます。Puppet ShowとParadeはセットで聴くべきだと思いますね。さて、次は「トロイメライ」です。次作はまた打って変わった作風になっております。ここまで読んでくれてありがとう。

 

それでは、でゅーす🤟